社長挨拶

拙であり遅であるから
  進歩しつづけるのです。

花は無心にして蝶をまねき、蝶は無心にたずね
花ひらくとき蝶きたる、蝶きたるとき花ひらく
吾もまた人を知らず、人もまた吾をしらず
知らず、帝の則による

江戸時代、越後の寒村で一生を終えた良寛さんの詩といわれます。
無心という言葉は古来から沢山の偉人や名僧が、その真の意味を模索しているのですが、私は単純に「ひたむきに」とか「いっしょうけんめい」といった言葉を充ててみたいのです。
私たちは1975年8月、福井市において「顧客のビジネスパートナーになる」ことを目指して創業いたしました。「すべてはお客様のために、最良の商品に真心をこめて…」という考え方を基本に据えあらゆる業務に邁進してまいりました。
昨今、あらゆる分野で時間や便宜、効果や効率を争うこととなり人の心の休まるときはありません。このため、私たちは誰もよりも「迅速に、安価に、効果的に」をモットーとしてニーズに応えてゆかねばなりません。しかし日々の厳しい仕事を一心不乱にこなしつつも、自然を美しく感じる、自然を愛する、人に対する思いやりを十分持ち続ける等、豊かな心も失ってはいけません。
「拙速、巧遅」という言葉が相反する語としてあります。どちらの言葉も「よい面、悪い面」を持っているのでありますが、私どもに限っていうなればまさに「拙」であり「遅」であったのがこれまでの歴史であります。しかし「拙」であり「遅」ではありますが人に譬えると「大器は晩成す。」未知の能力と可能性、そして夢をいっぱい持っている集団であります。花は無心にして蝶をまねき続けるのです。新しい経営方法や考え方も研究してゆき当社の経営に生かしたりお客様にご提案してゆかねばなりません。そして進歩し続けなければならない、未だ見えていない変化を察知しすばやく対応してゆかねばなりません。しかし、時代が変わっても人が変わっても、「変えてはならないもの」があります。こうしたことを愚鈍に守り後生大事に抱えながら走り続ける私どもを何卒よろしくお願い申し上げます。

データシステム株式会社 代表取締役社長 越野利栄